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【新刊案内】百舌鳥・古市古墳群の世界遺産への推薦決定! 宮川徏氏の著書『よみがえる百舌鳥古墳群―失われた古墳群の実像に迫る』を刊行します。
2018年8月17日 株式会社 新泉社
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プレスリリース提供元:ValuePress!

2017年、百舌鳥・古市古墳群の世界遺産への推薦が決まり、関心が高まっている。戦後開発で多くの古墳が破壊され、主要巨大古墳が天皇陵・陵墓参考地とされてベールに包まれたまま百舌鳥古墳群。地元堺市に生まれ育った著者が、みずからの調査と保存運動の体験から、百舌鳥古墳群の全体像に迫る。


出版事業を手掛ける、株式会社 新泉社(所在地:東京都文京区、代表:石垣雅設)は、宮川徏氏の著書『よみがえる百舌鳥古墳群―失われた古墳群の実像に迫る』を発行します。本書は2018年8月下旬より、全国の書店およびネット書店で発売します。


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM1NTUxNiMyMDYxNTMjNTU1MTZfRkF4UlRLbW5YQy5qcGc.jpg ]


よみがえる百舌鳥古墳群

失われた古墳群の実像に迫る


宮川 徏(著/文)

発行 新泉社

A5判  256ページ

定価 2,500円+税

ISBN 9784787718051

初版発行年月日 2018年9月

https://goo.gl/gJQWKs


「百舌鳥古墳群については、これまで多くの概説書や案内書が刊行されているが、戦時中から戦後にかけて古墳群の実状をつぶさに見てきた者からすると、もう一つ踏み込んだ記述がほしいとかねがね感じていた。」


「日本一、もしくは世界一ということで、巨大古墳・大山古墳にスポットが集中しすぎて、独り舞台になってしまっているのが問題である。百舌鳥古墳群を三幕三場の歌舞伎にたとえると、三人の花形役者が登場し、三人三様の芝居の筋書きと見せ場があって芝居を盛り立てているのに、一人だけ出ずっぱりにしてしまうと、舞台が台無しになってしまう。本書では、大山古墳の立ち位置と、石津ヶ丘古墳(百舌鳥陵山古墳、百舌鳥ニサンザイ古墳とも言う)、土師ニサンザイ古墳の二人の花形役者たちのこともバランスを考えて書いた。」


「戦争が終わっても、百舌鳥古墳群には平和はやって来なかった。〝国破れて山河あり〟と言うが、百舌鳥古墳群ではそうではなかった。敗戦後の社会の窮迫や大空襲をうけた堺市旧市街地の復旧のために、私有地にある古墳は一山いくらの手っ取り早い土取り場としてつぎつぎに破壊された。古墳にとって哀しい時代がつづいた。

しかし、破壊され、または破壊されそうになった古墳に取り付いて、少しでも考古学の資料を残そうとした青年や少年がいた。誰もかかわらなければ、暗闇に消えてしまったかもしれない百舌鳥古墳群の資料が、不十分であったとしても残されたのは、彼らの悪戦苦闘があったからである。筆者もまた、その少年の一人だった。」


「古墳を残してよかった、古墳の元の姿とはこんなにスゴイいものなのだというように、見る人の心を一六〇〇年前にタイムスリップさせることができるような整備と活用がなされたなら、百舌鳥古墳群が世界遺産にふさわしい価値のある文化財であることを世界の人たちに誇りをもって示すことができるだろう。」


【目次】

はじめに


第1章 百舌鳥古墳群の成り立ち

1 三つの部分からなる百舌鳥古墳群

2 百舌鳥古墳群の立地と方位性

3 古市古墳群との関係


第2章 戦場の中の百舌鳥古墳群

1 「仁徳陵」上空で被弾したB29

2 堺空襲と「仁徳陵」畔の惨状


第3章 荒廃と破壊の中の百舌鳥古墳群

1 七観古墳の破壊

2 カトンボ山古墳の破壊

3 目の前で崩されていく大塚山古墳

4 イタスケ古墳を護れ!


第4章 巨大古墳を造ったチエとワザ

1 前方後円墳の設計と尺度を考える

2 古墳の設計から見た百舌鳥古墳群

3 前方後円墳を地面に地割りしてみよう


第5章 陵墓はなぜ問題なのか

1 削られた土師ニサンザイ古墳の外濠

2 宮内庁と学会の「懇談」

3 とんだ陵墓「限定公開」

4 世界遺産的価値を損なう護岸工事


第6章 大山古墳の実像を求めて

1 巨大化する虚像

2 墳丘崩壊の謎

3 倭の五王の古墳は


あとがき




【著者紹介】

宮川 徏(ミヤカワ ススム)

1932年、大阪府堺市生まれ。

1943年、国民学校生時に末永雅雄著『大和の古墳墓』を読み、古墳に興味をもつ。1945年、大山古墳(仁徳陵古墳)外堤に接して校舎のあった大阪府立農学校に進学し、堺市空襲で被災し、古墳の被害を実見。戦後、戦後復興の土取り場としてつぎつぎに破壊される百舌鳥古墳群の緊急調査に参加する。その過程で、末永雅雄、森浩一に出会い師事・兄事する。その後、地元で歯科医を開業するかたわら、遺跡の保存と陵墓公開運動を続ける。

現在、文化財保存全国協議会常任委員、橿原考古学研究所共同研究員。

主な著作 「前方後円墳築造企画性の立体的観察」『末永先生米寿記念献呈論文集』1985年/(共著)「「天皇陵」と考古学」『岩波講座 日本考古学7 現代と考古学』1986年/「築造企画からみた前方後円墳の群的構成の検討」『橿原考古学研究所論集』6、1988年/「前方後円墳築造企画と技法の伝承性」『橿原考古学研究所論集』8、1988年/「築造企画の伝播からみた大王墳と地域の王墳」『古代学研究』150号、2000年/「陵墓公開を求めて三〇年」『「陵墓」を考える―陵墓公開運動の三〇年―』新泉社、2012年/「戦後復興とイタスケ古墳」『文化財保存70年の歴史―明日への文化遺産―』新泉社、2017年ほか。


【株式会社 新泉社について】

本社:〒113-0033東京都文京区本郷2-5-12

代表者:石垣雅設

Tel 03-3815-1662

Fax 03-3815-1422

URL:http://www.shinsensha.com/

事業内容:出版業



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